大妖怪展

に行ってきました.

江戸東京博物館というやや外れた立地・訪れた時間帯(金曜夜)を考えると比較的混んでいた方でしょうか.大体どの絵の前にも3人ぐらいはいるような感じでした.

・大雑把に3部構成.第1部が江戸の妖怪画・第2部が初期の妖怪となった室町時代九十九神等・第3部がそもそもの妖怪の元と考えられる仏教の地獄絵図.最期に日本のアニミズム信仰の原点というべき(そして妖怪の原点というべき?)土偶4体があり,現代の妖怪として妖怪ウォッチの展示がありました.

・絵としての見応えという点だと第1部と第2部の半分ぐらいに偏るかなーと思いました.基本的に,妖怪画という特殊なジャンルを文化的な側面を重視しつつセレクトしているためか,必ずしも絵として上手くないのが結構あるかなぁと.

・キャプションの量が全体的に少なめであり,最期に妖怪ウォッチが結構場所を取っているところや,図録のデザインから考えても,実はやや子供向けにデザインされた展示会なのかなぁという印象.

・江戸時代は病気は妖怪が体内に入り込むことで生じると考えられていたようで,病気の原因となる小さな妖怪の図鑑なるものがあったようだ.デザインはどれもかなり変わっている.

・江戸絵画のうち浮世絵はBUNKAMURA国芳国貞展で観た有名処が結構あって新規は少なかった.

・図録は物凄く手が込んでいて,それだけで1つのプロダクトだなぁと感じさせるつくりなのですが,写真がどれも小さくて,自分には図録としての価値があまり高くありませんでした…残念.